上方舞の会(昨年の話題)

昨年の話題ですが、平成29年8月に国立文楽劇場にて山村若佐紀・上方舞の会『師籍60年記の会』が催されました。

若佐紀先生の門人としては3年に一度の大イベントで、先生も弟子の私たちも額に汗してお稽古を重ねて当日を迎えました。

特別ゲストにはご宗家の山村友五郎先生にお越しいただき、後見としてご子息の若先生と侃先生のお二人にもお越しいただきましたので、とても華やいだ雰囲気に包まれていたように感じました。

頂いた曲は、谷崎潤一郎作の『春琴抄』を地唄にした同名の楽曲で、振付は若佐紀先生の作品です。先生の振付は春琴が抱いている心の葛藤と共に、目に障害を持つ方々を深く理解した作舞になっていることが稽古をする度に伝わってまいりました。

地方には菊原光治先生、菊寺智子先生と菊萌文子先生。尺八に谷保範先生。

心に響く優しい音色は、やはり春琴のモデルとされる菊原初子先生と共にお過ごしになられていた先生方ゆえのものなのでしょうか。とにかく感動的な演奏は春琴の心そのものでした。

ご指導くださった若佐紀先生をはじめアドバイスを頂いた先生方、お越しくださった皆様に心より感謝を申し上げます。

また舞う機会を頂けたらと思う印象的な作品でした。

玉出教室の門下生塩田美子さんにも地唄『小簾の戸』でご出演頂きました。

楽屋にて

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